JINDAIJI MOUNTAIN WORKS

2025/01/11 10:06


JMWの新作バイクバッグ"RTB"。僕とアユミちゃんでサイズ違い&ギミック違いの2種類のプロトモデルをテスト中



さぁ、背振山脈を超えるぞ、とかなり気合を入れてペダルを踏んだからか、あっという間に南畑ダムへ到達してしてしまった。背振山脈、恐るに足らず。


風の抜けるダムサイトでお互いの自転車を撮影したり、景色を眺めたり。どうせ佐賀までは降り基調でしょ。楽勝じゃない?


こんな感じだとブルーラグ鹿児島に早く着き過ぎちゃうかも、なんてアユミちゃんと話しながら、ダムサイトからバックウォーターに向けてペダルを踏み出した。

僕の相棒 "Surly Cross Check"



時間も稼げたし、吉野ヶ里遺跡を見る時間はたっぷり取れそう。何を隠そう、僕は大学ではシガク部出身なのだ。歯医者の歯学部、じゃなく史学部。歴史の学問です。今でも歴史学の方法論が染み付いているので引用元や出典はしっかりと明かす派。歴史学は論文の学問なのだ。インスパイア、とか、トレースとか耳聞こえの良さげな言葉で誤魔化しちゃ、ダメ。今の世の中、完全オリジナルなんて無理なんだから。アレに影響受けたんだ、とか、コレがカッコよかったんだ、とかね。先人へのリスペクトを忘れずにいたいよね。


閑話休題。


"南畑ダムを越えたら降り基調"なんて言ったヤツ出てこい!バリバリ登るじゃねーか!(←お前な)


想定外の登りほどキツいものは無い。でも、あと10km。今日のラスボスの坂本峠まではあと少し。


バックウォーターを通過する途中から高架道路になった。五ケ山を超え、このまま国道385号でペダルを踏めば坂本峠まで着くはず。峠を越えれば吉野ヶ里だ。僕らの踏むペダルにも力が入る。自転車通行禁止のバイパスのトンネル手前で僕らは旧道へ。


坂本峠と筆者



ひっそりとそこに坂本峠はあった。手前にバカみたいな登りがあったけど。



”ん?通行止め?林道の崩落?”



標識を見て一瞬、クラクラしたものの、僕らは薄れゆく電波の欠片を拾い集めてGoogleマップを何度もリロードしてエスケープルートを探すと、峠の手前、佐賀に降りれるっぽい細い林道を発見した。かなり遠回りだけどこれで行くしかないのかもしれない。吉野ヶ里には行けないのはかなり残念だけど。

落枝を避けながら車気の無い静かな林道をゆっくりと下っていく。路面の陥没に気をつけながらグングンとスピードを上げていく。

そんな林道を降り飽きる頃、僕らは佐賀平野に降り立っていた。さらば福岡。こんにちは佐賀。

福岡の行動食と言えば、コレ



ここからがキツかった。。


見渡すかぎりの麦畑。真っ直ぐ走る麦畑。踏んでも踏んでも麦畑。遠くの橋下に筑後川。これで世界は変わるだろう、と踏んだ先にも麦畑。

佐賀平野の麦畑、あぁ、麦畑、麦畑



ずっとこんな感じ。。

広大な麦畑エリアを抜けて今日のゴール、ゲストハウス"ほりわり"に寄宿した。

近くのホテルの湯に浸かり、宿に戻る頃には日が暮れていた。晩飯は柳川にある海鮮市場で2人で海鮮丼を食べた。旬だという鯵のにぎり寿司も奮発して頼んだ。


宿に戻るとロビーで海外からの女性バックパッカーのウクレレの練習をしていた。ウクレレ、良い音色だなぁ。


その隣で僕らは明日の作戦会議。今回のバイクパッキングは基本的にノープラン。今回もゴールの鹿児島に向かう以外は何も決めていない。明日はどっちだ?


柳川の市場の朝食が美味しいらしい。これは行きたいよね。ライド中もインスタのフォロワーさんから熊本周辺のキャンプ場やグルメ情報を教えてくれた。熊本ラーメン食べたい。熊本城にも行きたい...



じゃがりこをウーロン茶で流し込みながら、あーでも無い、こーでも無い、と地図を眺めていると、あるルートが見えてきた。



あゆみちゃん、市場の朝飯は無しだ。明日の朝は早立ちするぞ。僕らは二階の部屋に上がり、早々と布団に入った。



下の部屋からウクレレを奏でる音が聞こえてくる。この旅が終わったらウクレレを弾こう。アトリエで埃を被っている、あのウクレレを。布団の中に潜り込み、今日の行程を振り返る間もなく、落ちた。


Vol.4へ続く